2012年7月12日木曜日

『文化からの復興〜市民と震災といわきアリオスと』

表題のような本をお送りいただきました。
まだ全部は読んでいないのですが、それでも帯を書いていらっしゃる御厨貴先生の「『アート』しかなかった」という言葉はとても重いです。たしかに御厨先生は、この間の日本公共政策学会でも、復興における文化の役割を強調されていました。

今日も、授業で、公立文化施設の意義ということを、話しました。文化は、たしかに好きな人たちがやっている楽しみで、公費を使う必要があるのかということを声高に言う人がいます。たしかにフリーライダー的な存在は問題ですが、公費だからこそできることも相当に大きいことを理解しておく必要もありますね。

そもそも文化施設は地域に必要なのかということを問われ続けた施設だからこそ、あの過酷な状況の中で自分たちに何ができるかを必死に問い返すということができているのだと思います。地域の文化のことを真剣に考える公共的空間と人が大事だということを、改めて考えさせられそうです。

(M.K)

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